高齢で、しかも一人暮らしの家族がいると、元気でいるか不安になることはありませんか?
現在はそういう方のために、さまざまな見守りサービスがありますよね。
例えば、ポットやガス、電気使用量で見守るサービスだったり、また警備会社や見守りサービスの会社が家までかけつけてくれるような手厚いサービスなんかもあったり。
でも、こういったサービスは月々の料金が結構かかったり、また、サービスがありすぎて何を選んだらいいの!と悩んでいるうちに、ついつい保留したままになりがち・・・。
そこで、そんなサービスを使う前にもっと手軽に楽しくできる、実際に我が家でやっている見守りの方法をご紹介したいと思います。
うちの84歳の祖母も楽しくやっているその方法とはLINEを使った方法です。
祖母も気軽に実践中!うちのLINEの使い方
LINEを使うとはいっても、特別な事をしているわけじゃありません。
祖母が毎日おはようとおやすみのスタンプを送り、それに返信する
というとてもシンプルなやりとりを毎日行っているだけなんです。
具体的には、
- まず祖母を中心としたLINEのグループを作ります
- そしてそのグループ内で祖母があいさつのスタンプを送信します
- するとそれに気づいたメンバーが返信していく
・・・といった流れになります。
このやりとりで決めているルールは
- 祖母からおはようとおやすみの挨拶のスタンプを送る
- 基本送るのはスタンプだけ(もちろん書きたければ文章もOK)
- メンバーはなるべくスタンプを返すようにする(絶対ではないのがポイント!)
この3つだけです。けっこうゆるいですよね(笑)
きついルールだと長く続けられないので、こういったゆるめのルールにしています。
基本は祖母から挨拶のスタンプを送るということになっていますが、祖母も忘れることが多いので、今はグループの誰かが先にスタンプを送る事で、祖母も思い出してスタンプを送るという流れが主流になりつつあります(笑)
またメンバー全員が必ずスタンプを返すというルールにはしていません。
そんなガチガチなルールだと気軽に楽しめないので、祖母からスタンプが送られてきたら気軽に送り返す。そういった流れを大切にしています。
実際やってみてどうなの?
こんなゆるいルールのLINEのやりとりですが、実際どうかというと意外と楽しく続いています。
おはようとおやすみのスタンプだけを送るだけなので気軽だし、スタンプも種類が豊富なので見ていて楽しいんですよ!
あと、祖母がスタンプを送ると、途端にみんなから「おはよう!」「おはよう!」とスタンプが送られてくるので、なんだか実際に家の中で挨拶しているように感じてそこもまた楽しいんです♪
もちろん他のスタンプやメッセージを送る事もありますが、通常はこのやりとりから1日が始まります。
こうやってスタンプを送り合うだけで、離れて暮らしているはずの祖母や家族を身近に感じる事ができるのでLINEって本当にすごいですよね!
やってみてわかった!LINEの「見守る」という役割
このように今は毎日祖母とLINEでのやりとりをしているわけですが、ある日このやり取りが見守りにつながっていると感じた出来事がありました。
その出来事をお話しする前に、まずはその見守りが必要になったいきさつ=祖母とLINEのやり取りを始めたきっかけからお話しますね。
一人になってしまった祖母のために始めたLINE
そもそも祖母とLINEでやり取りするきっかけになったのは、長年連れ添った祖父(93歳)が亡くなったことでした。
これまでずっと二人暮らしだった祖母がいきなり一人になってしまい、とても深く落ち込んでいたので、そんな祖母を寂しくさせないようにと思いついたのが、LINEで声掛けをしようというものでした。
この時はまだ見守りとかは考えていなくて、あくまでも祖母を寂しくさせないようにという思いから始まりました。
もともとうちの祖母はスマホを持っていてLINEもやってましたが、用事のある時に文字を少し打つ程度で頻繁にやりとりすることはありませんでした。
そんな祖母でもLINEなら気軽にスタンプでやりとりできるんじゃないの?ということになり、祖母の寂しさを紛らわせるために、皆でLINEでの声掛け(スタンプのやり取り)を実践しようということになったんです。
そこからいろいろやりやすい方法を考えた結果、現在の挨拶のスタンプの送り合いが始まりました。
スタンプを送るだけのやり取りが「見守る」に変わった出来事
初めは祖母を寂しくさせないようにと始めたLINEでの声掛けでしたが、それが「見守る」という役割を果たしている事に気づかされる出来事がありました。
ある日の朝、祖母があいさつのスタンプを送ってこなかったんです。
それまで毎日送られていたのに、その日は何時間たっても送られてくる気配がありません。
とりあえず叔母がLINEでメッセージを送りましたが、それでも返答ありません。
祖母のLINEの着信音はすごく大きな音のはずなのに、その音が鳴っても一向に返答がないことにあわてた私は、急いで家に電話をかけました。
すると、元気な声で祖母が電話に出たんです!
なんでも、
とのこと(ホッ)
いや、でもそうじゃないかな?とは思ったんです。
ただ単に送れなかっただけなんじゃないかと。
けど、万が一があったらどうしよう!って思うじゃないですか。
倒れてたらどうしようとかいろいろ考えたら、居てもたってもいられなくて電話をした次第です。まぁ、元気でよかったのですが。
そして、とりあえずこの事を一斉にグループLINEで伝えました(こういう時グループLINEがあると一斉に報告ができて便利ですよね)
するとみんな「よかった~!」「安心した!」「了解!」など返答があったのですが、ここでふと思ったんです。
「あれ?これって立派に見守りの役割を果たしているんじゃない?!」と。
LINEは意外と見守りに向いているのかも
以前、実際に販売されている見守りサービスについて調べたことがあったんですが、その時に目にした説明に「異常を察知して、安否を確認する」という流れがありました。
今回それを思い出し、私たちのケースでもLINEが立派にその役目を果たしているなと思ったんです。
例えば今回の件では、祖母の毎日の日課だったスタンプが送られてこなかったので「何か起きたんじゃないか?」と行動の異変を察知することができました。
そしてすぐに安否の確認として電話をかけたので、見守りサービスと同じように「異常を察知して、安否を確認する」という流れを十分に果たしているなと感じました。
さらにLINEのいいところは、
- グループLINE全員にその行動が見えるのでみんなが異変を察知することができる
- 既読マークやスタンプを送った時間もわかるので「既読マークがついていないな」とか、「今日は寝るのがいつもより早いな」とか、「起きるのが遅いな」とかそういった生活の微妙な変化も読み取ることができる
という便利な機能があるんです。そういった面でもLINEは見守りツールとして、とても便利だし使えるんじゃないかと感じました。
高額の見守りサービスはなかなか気軽に試すことはできませんが、LINEなら無料で楽しくできるので、高齢者の見守りサービスを検討している方は、とりあえずLINEから始めてみてはいかがでしょうか?
半年以上経って見えたLINE見守りの欠点
半年以上このLINEの見守りをやっていて、欠点だなぁと思う事も見えてきました。
それは祖母のスタンプ送り忘れが「いつものこと」になりつつある事です。
祖母のスタンプの送り忘れは、始めた当初は心配していたのですが、やっぱり人間なので送り忘れることもあるし、朝に用事が入ってバタバタしてしまうと送れない事もあります。
なので、1回くらいの送り忘れは「また送り忘れてるのかな?」ぐらいで済ますようになりました。
もちろん夜に送ってこないとさすがに心配しますが、今の所それはありません。
ただ、見守りという機能は当初思っていたよりも低下していると思います。
でも我が家はこれでいいと思っています。
なぜなら、祖母との交流がこのLINEでの見守りを始めてから圧倒的に増えたからです。
LINEでスタンプをやり取りする事を基本としていますが、それ以外にも祖母から「こんなことがあった」「こんなことが困っている」など送られてくるようになりました。
祖母もスタンプを送る事をきっかけとしてLINEを気軽に使えるようになったのでしょう。
今まであまり祖母の生活スタイルを把握していなかったのが、LINEの見守りを初めたことで祖母との交流が増えて、生活スタイルがわかってきたのは、やっぱりやってよかったと思います。
感心を持つことが見守ることへとつながるんじゃないかと思うので、「無関心からの第1歩として」LINEでの見守りを始めるのもいいのではないでしょうか。
うちの祖母が気に入った!高齢者向けLINEスタンプはこれ
そんなこんなで毎日楽しくLINEでスタンプを送る祖母ですが、始めた当初はスタンプを送るのに手こずった事がありました。
なんでも「スタンプの文字が小さくて、何を選んだらいいのかわからない!」とお困りの様子。
確かに通常のスタンプは絵がメインで小さい文字のものが多く、スタンプのプレビューをONにして拡大表示されても、高齢者にはなかなか判別しづらいようです。
実際に意味不明なスタンプが朝一番に大量に送られてくることも(笑)
そこで、そんな祖母の為に文字が大きくてわかりやすいスタンプを探してプレゼントしたところ、「よく見えてわかりやすい!」と大変喜んでもらえました。
今ではプレゼントしたスタンプで毎日LINEを楽しんでます(^-^)
文字が大きくてわかりやすいスタンプをご紹介!
そんな祖母のように、LINEのスタンプの文字がわかりづらいと悩んでいる方や、これからLINEを始める高齢の方は周りにいらっしゃいませんか?
同じような方のために、今回私が祖母にプレゼントして実際に使っているスタンプをここで紹介したいと思います!
残念ながら、無料で大きな文字のスタンプはなかなかないので有料のものになってしまいますが、私は祖母へのプチプレゼントとしてスタンプを送りました。4つ送っても全部で500円ぐらいだったかな?
高齢の方だと自分でスタンプを探すのはむずかしいので、これからLINEを始められる方がいれば、ぜひプレゼントしてみて下さい♪きっと喜ばれますよ!
Lサイズで目にやさしいスタンプ
雰囲気が優しくて文字もわかりやすいスタンプです。なじみやすい猫の絵柄なので祖母も抵抗なく使えてるようです。
■詳細:Lサイズで目にやさしいスタンプ
文字大きめ!日常会話スタンプ
イラストや文字がわかりやすいシンプルなスタンプです。おはようの挨拶に使えそうなスタンプが多めなので祖母にプレゼントしました。実用性のあるスタンプばかりなので、祖母が一番使っているスタンプです♪
■詳細:文字大きめ!日常会話スタンプ
くまモンのスタンプ(大きな文字)
祖母はくまモンが大好きなので、これはかなり喜ばれました(笑)くまモンのスタンプは何種類かあるのですが、これが一番文字が大きくて使いやすいと思います。ただ九州の方言のスタンプが何個か入っているので、まわりに九州の方がいない場合は使い道は少ないかも?
■詳細:くまモンのスタンプ(大きな文字)
【くっきり大きな文字!】いつでもパンダ
祖母はかわいいものが大好きなので、このカラフルなスタンプも喜んでくれました。文字もわかりやすくて華やかなのはいいのですが、ちょっと祖母には使いどころがわからないスタンプも混ざっているようです。
文字が大きなスタンプを探すコツ
文字が大きなスタンプを見つけるには、LINEのスタンプショップでスタンプを検索する時に「大きい」や「大きい文字」、「でか文字」という言葉をいれて検索すると見つけることができます!
(公式スタンプではほぼ見つかりません。クリエイターズスタンプの中で探すことをオススメします)
LINEで楽しく見守るためのまとめ
- 長く続けるためにはルールはシンプルに
- 文章を送らなくても、スタンプだけで十分楽しい!
- LINEでも異常を察知することはできるので、その時に安否を確認すれば立派な見守りになる
- 高齢者には文字が大きくて、イラストがわかりやすいスタンプがおすすめ!
LINEならスタンプを使ってお互い楽しくできるし、見守る方も見守られる方も気軽にできるのでおすすめですよ!